キリンソウ

鬱病と共に生きつつ寛解を目指す。ガジェットとアナログの両方で生活を良くしたい。

私の本棚から漫画を5作品選ぶ 怪奇・ホラー・恐怖・グロテスク・ガロ系漫画家さん編

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ようこそアングラの世界へ……。
え?来た覚えも来たくもなかったですと?まあそう仰らずに寄ってってください。

今回はある意味私の本領発揮といいますか、怪奇・ホラー・恐怖・ガロ・グロテスク編です。
あえてこれをクリスマスイブにぶち込むあたりを評価していただければ幸いです。
それでは、さっそくご紹介します。

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漂流教室楳図かずお

漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)

漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)

楳図先生作品の中でも有名なのは、漂流教室ではないでしょうか。
ドラマ化もされていますね。
主人公:高松翔くんが通う小学校が、絶望の世界へ学校ごとタイムスリップしてしまった。
子供たちの運命は?!唯一の大人・関谷の幼児退行はどうなるのか?!次々に襲い来る非常事態に子供たちはどう対応するのか?!
とにかく事件の連続です。衝撃のラストまで一気に突っ走れますよ!

「必殺するめ固め」つげ義春

「ホラー漫画ってこわーい!」という「怖い」とはまた別の意味で怖い。
温泉の湧く静かな山村を歩いていた夫婦が痴漢に襲われ、夫は痴漢に「必殺するめ固め」をかけられてしまいます。
この技にかかった者は、炙られたするめいかが反り返るように身体を巻かれる……。
なんだよ必殺するめ固めって!
つげ義春先生の独特なタッチと世界観に、謎の必殺技が加わって妙な恐怖をあおります。

つげ義春先生の漫画の中では、普通に旅ものが好きです。
自分も旅行に行っているような気分になれます。インドア派ですが。

「蔵六の奇病」日野日出志

蔵六の奇病 (リイド文庫―Leed horror bunko)

蔵六の奇病 (リイド文庫―Leed horror bunko)

「蔵六の奇病」は日野先生の代表作ですね。 この文庫にはほかにも「かわいい少女」「鶴が翔んだ日」「赤い実のなる踏切」「山鬼ごんごろ」「百貫目」が収録されています。
絵や自然を愛する農夫・蔵六が、色とりどりのできものができる病にかかることから物語はスタートします。
元々家族から疎まれていた蔵六ですが、病によってそれがより顕著になっていきます。 同時収録の「山鬼ごんごろ」もそうですが、人間の美しさや醜さを描いた名作です。

ライチ☆光クラブ」「ぼくらの☆ひかりクラブ」古屋兎丸

ライチ☆光クラブ

ライチ☆光クラブ

ぼくらの☆ひかりクラブ(上)

ぼくらの☆ひかりクラブ(上)

1985年に上演された「東京グランギニョル」の舞台をコミカライズしたもの。
東京グランギニョルには、丸尾末広先生も参加されています。
光クラブ」に参加する少年たちと、その帝王・ゼラが、崇高な目的のために作った機械「ライチ」。
ライチがさらってきた美少女・カノンとライチの関係が、心にグッとくる作品です。
「ライチ」を読み終わってから「ぼくらの」を読むとより楽しめます。

少女椿丸尾末広

少女椿

少女椿

丸尾先生といえば少女椿が有名ですよね。
他の短編なんかも大好きなのですが、とりあえずこれを。
不幸な少女・みどりが見世物小屋で働かされる、いわゆる母子ものです。
少女椿だけでも、この作品と「哀切秘話」「水子編」があります。(全部読みましたが、どれも最高に好きです)
どこまでいっても不幸・不幸・不幸!
救いのない漫画を読みたいならぜひ少女椿を。