ぼのぼのが超深くて深夜に泣きそうになった話
ぼのぼのご存知ですか?
![ぼのぼの 1 (バンブー・コミックス) ぼのぼの 1 (バンブー・コミックス)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/21KE2EFKGFL._SL160_.jpg)
- 作者: いがらしみきお
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1987/03
- メディア: コミック
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以前から読みたい読みたいと思っていたのですが、巻数が多く家に置いておくのが辛くて尻込みしていました。
加入したKindle Unlimitedにぼのぼのがあったので読んでみたところ、精神状態が不安定なのもあってかなり心にグッときたので感想書きます。
涙した言葉
1巻はじめの言葉に感動して、夜中に泣きそうになりまして。
ボクはここにいる
ボクはここにいる
ボクがここにいるのは
いるからだ
ボクがここにいるからだ
ボクはいればいいんだ
ここにいればいいんだ
ボクはいればいいんだ
ここにいればいいんだったら
夜、自分には居場所がない気がして、どこにいてもいけない気がして、そんなときに手に取った漫画だっただけに、深く心に刺さりました。
私がここにいるのは、私がここにいるからで、ここにいればいいんだ。
理由は深くわからないけど、私がここにいることを誰も咎めないのなら、ここにいればいいんだ。
よく襲われる「居場所がない」感覚に、新しいヒントをくれた言葉です。
壁に貼っておきたいくらい。
石を探しに行く話
1巻には、ぼのぼの(ラッコ)が石を割ってしまう話が収録されています。
この一連の話の冒頭の言葉も、心に残るものでした。
ボクのお気に入りの石がわれた
ボクにはお気に入りの石があった
貝もこれで割ってた
アワビもこれでとってた
ボクのお気に入りの石がわれた
ボクにはお気に入りの石があった
あったのにったら
この「お気に入りの石」の代わりになる、新しい石を探さねばならないぼのぼの。
友達のシマリスくんと一緒に、スナドリネコさんやアライグマくんの知恵を借りながら入江を目指し、石を求めて歩きます。
沢山の石を目の前に、どうしても「これだ!」という石を決められないぼのぼの。
痺れを切らしたアライグマくんに、早く決めろと急かされたときのぼのぼのの言葉にハッとしました。
うん
ボクはどの石も好きだけどォ……
どの石がボクを好きなのかわからないなァ
自分が物を選ぶときに大切にしている感覚は、この言葉に似ています。
たとえば、量産された沢山の「見た目は同じ」ボールペンの中から1本手に取って購入するとき、手に取ったものは偶然ではなく必然的に私のところへやってきたものだと思います。
欲しいものや気に入ったデザインが1つだけ残っていた時、なんとなく運命を感じませんか?
私だけでしょうか。それならすみません。
でも、偶然の中にひとつの運命や必然を感じると、そのボールペンはただのボールペンではなく、「私の」「大切な」ボールペンになるのです。
ぼのぼのがどうやって新しい石を選んだのか?
これは是非まんがを読んでみてください!
ゲラゲラ笑えないけど笑顔になれる
出てくるキャラクターみんなが濃くて好きです。
ぼのぼのも、ぼのぼのパパも、シマリスくんも、スナドリネコさんも、アライグマくんも大好きです。
ゆるすぎるほどの空気の中に、大切なことが散りばめられた漫画だと感じました。
久々にいいものに出会えました……。
漫画欲しいです。これは家に置いておきたい。